組織には、形がない
年の離れた同僚と話していて、言葉は通じているのに、なぜか噛み合わない。そんな経験はないでしょうか。
20歳差の共同経営で起きていること
ZIKUUを共に経営する橋本と私は、20歳以上年が離れています。考え方、物事の捉え方、仕事の進め方、話し方。違いを感じるというより、違いに戸惑うことのほうが多いのが正直なところです。
私はZIKUUの他にコーチング事業を営む会社の代表として、また一人のコーチとして、日々多くの人と関わっています。それでも橋本との時間は、その経験や自負をたやすく揺さぶるほどのモヤモヤと人間性を磨くヒントを与えてくれます。
組織とは、関係性でしかない
いま私の目の前には、ペットボトルの水、スマートフォン、パソコン、デスクライトがあります。どれも確かに存在するものです。
では、会社組織はどうでしょうか。役員がいて、社員がいて、外部のパートナーがいる。それは確かです。けれど「組織」とは、私たちがそういうものだと定義したにすぎず、手に取れる形があるわけではありません。あるのは、人と人とのつながり。関係性だけです。
それなのに私たちは、アプリを入れ替えたり、バッテリーを交換したりする感覚で、組織を直せると考えてしまう。直せると思うから、思いどおりにならないことに困惑するのだと思います。
「良いチーム」は、人の数だけある
形のないものは、人によって捉え方が違います。
Aさんにとって居心地のよいチームが、Bさんにとっては耐えがたいほど苦しい場所だったりする。そのチームを上司のCさんが改善しようとしたら、何を課題と捉えるのが正解なのでしょうか。
Cさんが自分の価値観だけでメスを入れれば、そのチームにとっての最適解から遠ざかることは容易に想像がつきます。そして職場には、こうした場面が少なくありません。
戦略という、形のないものを共有する
新規事業の立ち上げも同じです。皆で知識と経験を持ち寄り、戦略を考える。けれど戦略にも形はありません。会社の現状、課題、向かいたい方向。それぞれの頭の中にあるイメージがずれていれば、まとまるものもまとまりません。
だからこそ、形のないもののイメージを一緒に言葉にしていくところから始める必要があるのだと思います。
20代の若い発想が正しいのでも、40代の経験に裏打ちされた考えが正しいのでもない。それぞれを掛け合わせたときに生まれる、自分たちならではのイメージ。それが、他社にはないオリジナリティへ導いてくれるのかもしれません。
押し付けず、受け入れず
押し付けることなかれ。無理に受け入れることなかれ。共に考え、導きを待つ。年の離れた橋本との対話を重ねるなかで、私はこれが肝要だと感じています。
あなたのチームでいま「正解」とされているイメージは、誰の頭の中にあるものでしょうか。